古民家に案内され。 室内の佇まいは上々。 鈍い光を蓄えたような、年を経た肌理の床柱や、手摺。 どうやら二階があるらしい。 寝間か、どれどんな寝間か。 と覗き込む。 型どおり床が延べられていた。 なんだか妙だ。 このしっとりした雰囲気に似つかわしくない布団だった。 悪趣味、とは言わないがそう、強いて言えば佇まいに合わない。 なんだか、通り一遍で 愛想がない。 まるで旅館の布団のようだな と思ったとき まるで夢が「おや、ばれた。」と舌を出したように 風景がでんぐり返し した。 そして夢から覚めていた。 辻褄が合わないのが夢というもの、とはいえ夢の設定にチェックして目が覚めたのは初めてだった。 今度は設定書を抱えて入ろう。 とはいえ、古民家に似つかわしい寝間の設定、をぼんやりと思い描いても時代劇の濡れ場のような寝間しか思いつかないリアルの自分の想像力貧困が物悲しい。 |