「約束された場所で」 村上春樹著 文春文庫 読了 地下鉄サリン事件以来のオウム信者、もしくは脱退したオウム信者のその後を追ったルポルタージュ これ以前に「アンダーグラウンド」という地下鉄サリン事件の被害者のルポを筆者は書いている。 一つの事件の裏と表、日と影、をニュートラルに追う。 それはまるで空を飛ぶ一羽の鳥の両翼の端と端が、翼の主を翼越しに見ようとするに似ている。 こういう「視点」は戯作をえがく戯作者=神 の視点だなあと思ったら村上春樹は早稲田の演劇学部の出身だった。 ナルホド。 真摯に現実におこったなんたるかを解き明かそうと追い求めながら、被害者、加害者の心に棲まう闇=悪は一体なんなのか、という人間心理を追い求める作者は書き手であり、作家であり、探求者だった。 コモンセンス この難儀な「常識」が、ささやかな「常識」から逸脱した人間を現世から追い落とす。 このささやかな「常識」を守りたい善意というものが、集団依存を生み、人と人の心の乖離を生む。 それは紛れも無い「悪意」のように思えてならない。 その無意の悪意は、人を、世の中を、どこへ向わせるのか? 常識。
実はこれは、食事のマナー同様、たんにふまえておけばいいもの。
こだわって、とらわれてはいけない。
わたしは良識を、常識を尊重するが、それよりも大事なことを知っている つもり それは・・・・・・・
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