拾遺


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...... 2007年10月18日 の日記 ......
■ 読書   [ NO. 2007101801-1 ]

以前トリトンのLDを観ていた時

 

「日本より南下すること900キロ〜〜」

というナレーションを聞いて

 

「なんだ、意外と近いじゃん」

 

とか思ったものだった。

 

イルカの巡航速度時速15〜30キロとして

 

日帰りは無理でも寝ないでイルカを飛ばせば単純計算で一日ちょっとで日本につくじゃん、と。

 

それは置いといて^^

 

「ツバル 地球温暖化に沈む国」 神保哲生著 春秋社

 

イルカ島からまた東に1000kmほどいったところにある独立国家、ツバル。

Tuとは「8」の意、だそうで。ツバル、とは「八つの島が集まった」という意だそうです。

古語で大八州(オオヤシマ)、と謳われたこれまた島国同士・日本となんとなく似通っています。

 

この珊瑚礁の南の島が、国家沈没の危機に瀕している。

 

海面上昇による海岸の侵食。そもそも珊瑚礁になんとか頭を出している程度の地面しかない国なので

満潮で水位が上がれば地面から塩水が噴出してくる。

塩害にあえばプラカ(タロイモみたいなものね)の畑もやられてしまう。

それまでは、プラカを食べて、植えなくても実るバナナやパイナップルを食べ、広大な排他的経済水域で獲れ放題の魚をたべて自給自足してきたツバルが、マジでやばい、という地球温暖化警鐘の本。

 

21世紀から、ニュージーランドへの移住も、ぼちぼち進められているそうだが、国家ドメイン(.tv)を、他国のテレビ局に叩き売ったり、排他的経済水域の漁業権を販売したり、と外貨獲得にも余念が無い。

外貨でなにをするつもりかといえば

 

オーストラリアの小島を買い受けて、ツバル再建

 

というスケールのでかい国家再建プランもあるそうだ。

 

島国・日本にとって対岸の火ではない事態なんである。

ジュネーブ条約の解釈拡大によって、思想・宗教的難民でなくても経済難民は難民として受け入れなければ成らない、という1項により、タイのメコンデルタが海面上昇で水没しようものなら、中国経由で、他国の難民を受け入れなければならなくなる。

経済・秩序の混乱は必至であろう。

海面が1m上昇したら、日本に数多ある海抜ゼロメートル地域は、当然水没

江戸時代のように浅草がウオーターフロントになってしまうのだ。

 

ヒトゴトだとおもえなくなるあたり、警鐘の書としてよく書かれていてなおかつ冷静なに状況を分析した本でした。


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