「リベルタスの寓話」 島田荘司著 講談社 御手洗潔シリーズ最新刊! ボスニア・ヘルツェゴビナで凄惨なバラバラ死体が複数発見される 犯人の目星は付いているが物証に欠けるためと、現場に残った血痕との血液型が一致しない NATOが誤認逮捕しては国際問題になってしまう、というところで 「東洋のシャーロックホームズ」 御手洗潔の出番! 民族紛争とオンラインゲーム 二つのまるで関係無さそうな がストーリーの主軸に絡んでいく発想が相変わらず鮮やか 謎が解決するも、バラバラ死体を広場に 「陳列」した犯人の動機に、あえて黙して語らぬ御手洗の代わりにワトソン役のハインリッヒが挑む。 町のクルド人の老人に訊ねるハインリッヒ。 「何故私に話させたがる?」 墓場までもって行きたい記憶もある、と、証言を拒む老人 老人を説得するハインリッヒの台詞が心に訴えました 「記憶は封印すると繰り返されます。 前例の無い行動なら、正当化の言い訳も作りやすい。誰にも異論のそなえがないからだ。 だがありふれた卑しい行動なら、ありふれていることを、きちんと示さなくてはなりません。 それが、いかに卑しい行為であるかを、何度でも。 それは目撃したものの務めです」 イタイ部分は大事にしててもイタイまんま 黙秘してもイタイまんま まっとうな正義感、倫理観を貫くのは、難しい それでも、それが、生きるものの義務 義務を貫こう ということなのでしょう。 |