「名もなき毒」 宮部みゆき著 幻冬社 「誰か」に続くシリーズ二作目 タイトル初見時、「名もなき妻」と誤読して、ずっとそう思っていた^-^; 社内報制作室所属の逆玉サラリーマン、杉村三郎はトラブルメイカーのアルバイト女子社員 の身元調査中、偶然無差別毒物殺人事件で祖父を亡くした女子高生と知り合う・・・・・ という出だしでまあ日常の丁寧な描写は作者ならでは、と思うものの、安手の昼ドラのようでややかったるい が、人間関係とその「日常」を丁寧に描くことで不特定多数、無意識の嫉妬、羨望、悪意が敵意や殺意にいとも簡単に化学変化する、その恐ろしさをこれまた淡々と描写している。 この淡々さ具合が怖い。 嫉妬、羨望、敵意 誰にでもある「名もない毒」 それが誰かに向けられたときの恐ろしさ だが、もっと恐ろしいのは その「名もなき毒」 が自分自身を蝕んでいることに気付かない時なのかもしれない 脳に回った毒は自分じゃ気付かないからなあ 自力じゃデトックスできないし。 書評ではいまいちでしたが、読後感まあまあ。読ませる一冊でした。 この作者はぢみなキャラを立たせるのが上手いな、と思った。 |