
蒸し茄子が好きで夏からこのかた蒸し茄子、トマトサラダ、きゅうりの浅漬けをシャッフルして食膳に載せていた。 どれも作り方は簡単な上に食べて美味しいので作り甲斐もあって楽しい。 とりわけ楽しいのが蒸し茄子で茄子を縦切りにして水にさらし、金属のザルにとってから蒸し器で蒸す。 (この手順で、チンすれば、といわれるが我が家には電子レンジというものは存在しない ついでをいえば電気釜というものも存在しない 理由は使うのが苦手だから、と別に厳然としたポリシ−があるわけでもなんでもない あやいやだ 話が逸れたわ) 蒸しあがった茄子を熱いまま竹串か割り箸で裂く。 この蒸し釜から上げた時の蒸し水に茄子の色が落ちて、「まあ」と言って思わず料理の手を止めてしまうほど美しい。 かすかに緑色を帯びた透明な淡いセルリアンブルー。 しかもまた蒸した茄子を手に取った時、指に移る茄子の青みがかった紫色のきれいなこと。 染まった指先にしばしこれまた手が止まる。 手を止めていては仕事にならないので花染めのように染まった色を惜しみつつ味をつけたおだしに裂いた蒸し茄子を浸し、すったしょうがをてっぺんに乗っけて完成、である。 色美しく、美味しい秋の食材の話。 写真は近くのお寺さんの裏手の木に蔓をからませた野ぶどうの実 瑠璃色、というんでしょうかまたこれも美しい色です。 「庫裏にしも 七宝あれり 野の実り」 猫狗 |