
読書感想 「救う男たち 東京消防庁の精鋭ハイパーレスキュー」 亀山早苗著 WAVE出版 阪神淡路大震災を機に大規模災害に対応するために平成八年から発体した特殊技術・能力を有する隊員で構成された大型重機を備えた人命の早期救助を目的にした「自己完結型」のスペシャリスト部隊を取材したノンフィクション。 オレンジ服に金のワッペンがトレードマークのリアル・め組の大吾。 心身ともにタフな男たちのに密着取材して、業務内容、そしてその心の内面に迫る。 ベテランであればあるほど「救う」とはなんであるか解からなくなる、というそうです。 「正義感」なのか 「義務」なのか 「仕事」なのか そこに救うべき人がいて、自分たちが必要とされている限りその手を差し伸べたい、たとえ結果論として救えなかったとしても、救うのだと云う男たち。 人の笑顔を、人の命を守りたいから、と。 リアル・五代雄介の集団がいる〜!と感動してしまいました。 救われたい・守られたい願望が無意識にある身としてぐっと来るノンフィクションです。 こういう人たちに救われる立場にはできるだけ陥りたくないですが、現場に居合わせたら、自分に何が出来るかな、と考え。 ちなみに救助は英語で「save」ではなく「rescue」なんだそうで。 英語での現場を想定した救命訓練で、そのようにレクチャーされたそうです。 saveには「無傷で救う」という意があるのに対し「傷ついた者を救う」のがrescue、だとか。 救助後、裁判沙汰になるのを防ぐための用語の選択だそうですが、なんとなく深いな、と。 能力としてのスキルはもちろんですが、人としての力量(ヴィルトゥ)みたいなものを磨かねば、傷ついていたのだとしても自他共に救うに足る命でありたいから、と思わせた一冊。 |