拾遺


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...... 2009年08月18日 の日記 ......
■ 読書とか   [ NO. 2009081801-1 ]

 

昼は熱戦の甲子園、夜はプロ野球、寝しなに読書しております。

 

一言感想

「柳家小三治の落語・3」 小学館文庫
何故3からというと図書館で3以外貸し出し中だった。
高座での噺を速記で記録したスグレモノ。
生を観るんでなければこれで十分かも。
読んでいるだけで口吻が伝わる。
小三治の落語は人物描写の掘り込みが凄い。
「芝浜」は情景描写、人物描写ともに逸品。
ナマで観たいなあ。(←結局ナマで観たがっている)

「やめる! 年収崩壊時代を勝ち抜く方法」 森永卓郎著 アスペクト
本書の論旨は、要するに身の丈に合った暮らしをすればいい、ということ。
やってるってば。

「<雅子さま>はあなたと一緒に泣いている」 香山リカ著 ちくま文庫
雅子さまに代表される親の期待を無意識に背負って育ったデキのいい娘が結婚、出産など環境の変化などからの価値観の揺らぎで精神的にバランスを崩し、ついには肉体の健康を崩すことへの警告本。
精神分析医のいうこととはいえ、裏が取れない情報で憶測しているだけなので、説得力に欠ける。
(もっとも、立証するだけの裏がとれたらとれたでまた薄ら寒いものがあるが)

コンプレックスも逆コンプレックスもひとまず置いといてみんなで幸せになろうよ、という感想でこの手の問題にはけりをつけたい。

「東西味くらべ」谷崎潤一郎著 角川春樹事務所
文豪谷崎による東西ぐるめ録。
もっとも、懐かしい味だとは言いながら東京にはロクな食いもんがない、とは本人の言。
たまにあってもよく訊ねてみたら板前は関西人だったとか。
蝋燭の明かりに映える漆器の肌の美しさをフェチに語った「陰影礼賛」は必読、と思ったら教科書なんかにも採用されているそうで。
川端康成は女体フェチだけど、谷崎潤一郎は女フェチ。

「19世紀ロシアぼ作家と社会」 R.ヒングリー著 川端香男里訳 中公文庫
19世紀のロシア文学を読んで十倍愉しむための本。19世紀ロシア人の精神風土、宗教観、価値観、当時の常識がかなり事細かに書いてある。
以前読んだ「謎解き罪と罰」を読めば事足りる部分が多いがその捕捉ということで。

「ドストエフスキーもチェーホフもロシア文学はロシア人にしか受けないと思っていた。」
「マルクスの資本論は悪名高いロシア検閲を一旦は潜り抜けた」
「ロシアの爵位はその家に生まれた男子全員が継承する(ただし、土地や財産や農奴はその限りではない)」

「へえー」
どうりで「白痴」のムイシキン公爵はビンボなわけだ。


「謎解きカラマーゾフの兄弟」 江川卓著 新潮選書
カラマーゾフの兄弟読書ガイドブック。
ダイレクトに玉砕するよりも、いいかと思って。
心の準備おおっけー^^

「バレリーナは語る」
「コリオグラファーは語る」ダンスマガジン編 
 
二十世紀を代表する有名バレリーナ(女性のみ)と有名振付師のインタビュー集。
インタビュアーがコアな質問をするのでダンサーも振付師もコアに返す。
この本で納得するひとはかなりのダンス・ヲタク。

シルヴィ・ギエムとマヤ・プリセツカヤのインタビューをくらべて読むと面白い。
フランス生まれフランス育ち、体操選手出身でありながら当時のパリ・オペラ座のバレエ学校の校長に見出され、あっという間に国際的ダンサーに登りつめたギエム。
ロシア生まれ、ソビエト育ち。体制下で時に悩みながら、ヌレエフ、バリシニコフが西側に亡命していく中、体制が代わり続ける
ロシアで踊り続けたプリセツカヤ。

ギエムの「シックスオクロック」と呼ばれるトウで立って180度以上開脚しそのまま垂直に男性舞踊手にリフトされる姿は何の出初め式かというほどの、脅威の身体能力を見込んでギエムのためにベジャールが振付けた「シシィ」。
そして、そのベジャールの有名すぎる初期作品「ボレロ」を踊るためにソビエト体制下、パリ・オペラ座とジョイント、ロシア当局に目をつけられていたプリセツカヤ。

ダンサーの身体的表現には人間の目で見て美しいいわば黄金比率的美があればいいんであって、アクロバティックな開脚は不要、と言い捨てるプリセツカヤではあるが、かつてプリセツカヤ本人も当時驚異的、といわれた二十回連続フェッテに成功している。

こういう流れをみるとギエム級の身体能力がいずれバレエダンサーのスタンダードになっていくんだろうか、とか思い。

フィギアスケートでかつてはデニス・ビールマンにしかできないんじゃ、とか思われていたビールマンスピンが今ではありふれた技になってしまったみたいに。

「飛ぶ教室」エーリッヒ・ケストナー著 池田香代子訳
児童文化句の名作。
再読。
昔は同作家の「二人のロッテ」のほうが好きでした。
主人公が女の子だったからでしょうか。
人生に裏切られたからといっても、いつまで落ち込んでいちゃいけない、と子供=未来の人類、と、ひいては大人、さらにはまたにナチスに迫害されていた挿絵画家と当時の自分自身を鼓舞する作中の台詞は何度読んでもジンとする。

ギムナジウムの先生「正義さん」とその友人「禁煙さん」のキャラが立っていて凄くいい。
クストナーの理想の大人。
マルティン・ターラーを主人公にして脚本をおもいっきり膨らませて名劇でやらないかなあ。

 

 


子供のころ読んだ、印象に残ってる本晒せ(イフカルト)

ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズ

この本から頂いたフロンティアスピリットはそのまま人生を切り拓く精神に繋がっています。


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