「大正野球娘。」 今期一番の拾い物。 期待しないで視聴継続していたが、毎週心待ちにしていた。 場所は東京、時は大正。 お嬢様学校、東邦星華女学院に通う洋食屋の一人娘・鈴川小梅は親友のお嬢様小笠原晶子に一緒に野球をしませんこと、と誘いを受ける。 しかし、道具なし、ルールも知らず、人数もなかなか集まらない。 保守的な頑固親父に内緒にしながらそこはそれでも大正ハイカラ娘たち、今プレイボール! といった内容的には二十年前くらいの国営放送の朝の連ドラみたいなのを想像してくれると手っ取り早いです。 ボールの投げ方や持ち方も知らなかった娘たちがだんだん上手くなっていく過程が物語、作画に綺麗に無理なく描写され、見応えがある内容。 作画にばらつきが無いのも好印象でした。 九人いるヒロインたちの性格付けや設定にも工夫が凝らされており上手く描き分けられている。 物語の過程で男子中学(今でいうところの高校球児)と練習試合して最初は当然のようにぼこぼこに負け、所詮女子供、と見くびっていた男子たちが最終回に、必死の思いで実力を身につけたヒロインたちに改めて真剣勝負で挑んでくれるシーンが嬉しい。 自分が女だから、っていうのもあるんですけどね。 男女とか超えて、夢中になれることがある、夢中になりたいことがある。 そして、それに真剣に向き合ってくれる仲間がいて、そして、ライバルができる。 仲間でいてくれる。 ライバルでいてくれる。 そういう気持ちの高まりが無理なく綺麗にドラマを盛り上げていた。 物語初盤で大敗して大泣きしたヒロインたちが、最終回で泣かないのも、地味に印象的でした。 このアニメに正岡子規の句 「草茂みベースボールの道白し」(道嶮し、でも、道清し、でもないのがいい句!) 「九つの人九つの場をしめてベースボールの始まらんとす」 上記二句が思い浮かんでしまいました。 他に今期の拾い物として「宙(そら)のまにまに」 天文クラブを立ち上げる高校生の青春グラフィティ。 けれんみの無い脚本・演出が見せる内容に仕上げていた。 今期それなりに楽しみにしていた「シャングリ・ラ」 は脚本、作画途中失速、「化物語」は脚本のひねりに欠け、個人的には面白みに欠けたのが残念。 今川マジンガーはグレート編を作ってくれるなら、という条件付で評価を下げず。 総合するともう業界が提供する「萌え」に萌えられなくなった、ということなんでしょうか。 来期も色々楽しみなんですがシャフト/新房のお馴染みスタッフで製作予定という「荒川アンダーザブリッジ」が今から楽しみなのと、昨日から始まった国営放送の人形劇(平家物語以来!)の「新・三銃士」が楽しみ^^ |