
「鬼ものがたり 鬼と鉄の伝承」 大橋忠雄 明石書店 版元ドットコムさんの紹介によりますと、 鬼と呼ばれた者達の伝承をたどって,なぜ,鬼と呼ばれるようになったかの理由を歴史・民俗学的に解明していく。「まつろわぬ」者として差別され,影に追いやられた者達を歴史の表舞台に引き出す。 という内容なんですが。 四章の「鉱山の神」は目からうろこが落ちっぱなし、非常に「へえ」度が高い内容。 漂白の技能者集団「タタラモノ」は時に神とあがめられ時に鬼とさげすまれ、神話や伝承やお伽話のなかに消えた、その経緯に至る仮説の連続は仮説の連続で読み物としての起伏に欠けるが、つい読みふけるだけの内容十分。 特に、古事記の「イヒカ」は水銀採掘者だった、長い尾といわれたものは労働着の腰巻が尻にたれた様子を描写したものだった、という魅力的な説に魅了された。 読みづらいですがネタ満載。 2800円の価値あり。 復刊希望。
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