拾遺


[PREV] [NEXT]
...... 2011年01月11日 の日記 ......
■ 女子服飾史のなぞ   [ NO. 2011011102-1 ]

 

 

 

 

 

まだ正月でございますので置物のお写真を

 

 

 

 

ところで、着物の「おはしょり」っていつから一般的になったんでしょうね?

 

 

着物を扱うアンティークショップのマダムいわく

 

 

「明治・大正の着物にはおはしょりがどうみてもないのがある」

 

 

ほおう…

 

 

 

「だっていくら背が低くてもおはしょり作ったらつんつるてんになる丈の着物多すぎ」

 

 

 

ではなぜ…

 

 

「思うに、おはしょりはぜいたく品だったのよ。だって、布って昭和中期まで貴重品だったわけじゃない、なのにいちいち成長期も止まった女子のためにおはしょりを設定するなんて贅沢じゃない」

 

 

それはそうだ。

 

だいたいあの「おはしょり」の部分ってモタついて暑苦しいし見た目エレガントでもなんともないしー。

 

 

という会話をアンティークショップのマダムと交わしたのが、昨年末でした。

 

 

そして今日、こんなサイトを見つけ。

 

 

有名でもなんでもない幕末の人物の写真を貼るスレ

 

 

幕末・明治の女性のおはしょり…

 

 

あったりししますが

 

 

ふっふっふ

 

ここで騙されてはいけないのだ!

 

 

「おはしょり=贅沢」

 

という公式を忘れてはいけない!!

 

写真に納まるなんてめったに無い機会なんだから、めちゃ唐突でない限り

 

 

「晴れ着=おはしょりのある着物」

 

 

を身に着けるに違いないのだった。

 

 

 

それが証拠に(と、ここで鬼の首を取ったかのように)

 

 

 

85の座敷でかっぽれを踊っているおねいさんたちの着物には

 

 

 

おはしょりが無い!

 

ちなみに「おはしょり=贅沢」という説は私ごときが捏造しなくてもちゃんとあったりします

 

 

ココ

 


...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: