新年は小三治さんの芝浜を聞いて過ごしていました このひとの表現力とテーマの掘り下げ方は本当に見事です 三年経ってまっとうに働くのが当たり前になった元棒手振りで今は小さいながらも立派な御店をかまえるまでになった主人公の魚屋の勝がつぶやく 「ブツブツ文句をを言っていたってことはあの時俺はなんにもしていなかったんだなぁ…」 このセリフは 多分このかたの工夫なんじゃないかと思うのですが この歳になってきくと沁みるものがあります 私自身も何かにつけてうまくいかないことがあると 自分のことを棚に上げて他人の所為にしていた時期がありました きっと誰にもそんなじきがあったのだろう、またあることだろう と思います それでも人は前に進んでいけるんです 進みたい、変わりたいという意思とほんの少しの努力があれば |