「UFO大通り」 島田荘司 講談社 名探偵御手洗潔シリーズ。読み忘れていたので、早速読む。 繊細、美形、頭脳明晰、文武両道。欠点は相棒の石岡くんに言わせると 「過剰に攻撃的。作らないでいい敵を作る」 そういう人ですが、心暖かな人なので、現実にいて欲しい架空の名探偵。 相変わらず「豪腕」島田先生の豪腕トリック健在、といいたいところであるが 今回は中篇二本なのでさまでの豪腕ぶりは見られない。 同書収録の 「傘を折る女」こっちのほうがある意味凄みがあった。語り口が見事。とくに最後の二行が凄い。女って怖いですねえ。 こっちはトリックより設定が「豪腕」 以下、ややネタバレ 文中の***の設定「剣道の心得があり、幼少よりクラシックバレエを嗜み、弁護士志望だったが志敗れた」 という設定を読んでしまうとストーリーよりもトリックよりもこの***の流転の人生に興味が湧いてしまうのはわたしだけでしょうか。 で、今回の御手洗名言 「謎を欲しがっている人間が、謎だ、謎だと騒いでいるにすぎないよ」 と、ばっさり。 激しく同感。 考えればわかること、調べれば解ることを、「わかんない ありえない」 で、流して済ます、というのは探究心。好奇心の欠如かも。 解いた謎の果てに戦慄が待っていようと、幻滅が待っていようと、私もやはり真実が知りたいですね。 「このミス」の「この人の隠し玉」で北村薫の「隠し玉」として「ベッキーさんシリーズ」単行本化予定、の報に今からワクワク。 |