拾遺


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...... 2007年04月13日 の日記 ......
■ 死の為ではなく   [ NO. 2007041301-1 ]

郊外に新設された新品の火葬場に行って来ました。

黒エナメルの七センチヒールで 敷き詰められたぽってりした厚さの上等そうなカーペットを踏みつけて

早速探検にかかりました。

 

「ずんたっか ずんたっか ずんたっか ぼーん♪」

 

新品だけあって広いです。

清潔です。

二階のテラスはテラス出入り口に「冬季厳禁」の張り紙が。

さっそく強引に開けようとしましたが開きません。

 

「冬かよっ!」

 

後ほど兄に聞くと兄も同様のことをしたようです。

血は争えないものです。

 

更に探検。

 

フロアのうんと端っこに 隠れるように オ○ロン製の マッサージ椅子と血圧計発見。

 

実はマッサージ椅子は初めてです。どっかりと椅子の中に納まり

リモコンの全機能を片っ端から試してみるうちに館内放送が。

お骨の順番が来たようです。

まったり するのは一旦中止。

生きるものは生きるものの使命を果たしに行かねばなりません。

 

 

 

マッサージ椅子と血圧計。

なんか嬉しかったですよ。

ほぐれてキモチよかった それだけじゃなくて。

 

「ここは死者のために集まった 生きるものが生きる為に集まる場所」

 

と この二つの機械が言ってくれている様でねえ。

 

上を向けば青空。

教師が答案用紙ににつけるような大きな楕円を とんびが空に描いていました。

 

葬式終了。

とんびも葬列のみんなも 鈍い色の裾をひるがえして 

さあ いこう。

 

「了(おわ)んぬ と 春の蒼さに 鳶一輪」

                       猫狗

死者にやすらぎを 生きるものに生きる糧を それぞれに

せつにせつに祈ります。


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