往年の名テノール歌手、藤原義江さんのCD全集を借りて聴いてみました。 夫 「ステレオ録音じゃないんだなあ」 そりゃそうですとも。戦前の録音なんですから。 夫 「こーゆーの夜聞いてると、戦時下みだいだなあ」 戦時下にこんなちゃらちゃらした音楽かけていたら隣組の班長さんに睨まれて回覧板回してもらえなくなったりバケツリレー訓練の時に、いぢわるされますってば。 (昔の朝の連ドラみたいやね) 青木爽さんのヴェルディの「乾杯の歌」の訳詩がいいんですよ。センスあります。原詩の雰囲気を損なってない。 歌はタカラ酒造がCMに使って有名になったアレ。 歌詞がいいんで書き写してみました。 (好きな歌の歌詞、書き写す、実はよくやります。CDを買って歌詞を手に入れてもいいんですが、行間、センテンスの美しさ、言葉の選び方、並べ方の綺麗さ そういうものを吸収して小説書きのコヤシにできればいいなあ と) 以下、その乾杯の歌。戦前のロマンティックな風情が非常によろしいです。 乾杯の歌(青木爽 訳詩)
アルフレッド 友よいざ飲みあかそうよ 心ゆくまでに 誇りある青春の日の楽しい一夜を 若い心には燃える恋心 やさしい眸(ひとみ)が 愛を囁く またと帰らぬ日のために 杯をあげよう
他の人々 あゝ いつか過ぎていく若き日の夢
ヴィオレッタ この世の命は短く やがては消えていく ねえ だから今日も楽しく 過ごしましょうよ 此の一時は再び来ない むなしくいつか過ぎてしまう 若い日は夢と儚く消えてしまう
人々 此の世の命は短く やがて消えていく またと帰らぬ日のために杯をあげよう
ヴィオレッタ 楽しみたわむれ アルフレッド 憂いを忘れる
ヴィオレッタ 花やぐ一時
アルフレッド 生命(いのち)の瞬間(たまゆら)
一同 歓楽(よろこび)の招くところも 時は流れていく 過ぎて行くは此の世の姿 命は 幻 あゝ 過ぎて行く あゝ・・・
どうですか(と 何故か私が得意顔) 此の世の命は短く やがて消えていく またと帰らぬ日のために杯をあげよう なんて響きますねえ。 ヴィオレッタ 楽しみたわむれ
アルフレッド 憂いを忘れる
ヴィオレッタ 花やぐ一時
アルフレッド 生命(いのち)の瞬間(たまゆら) 「瞬間」 とかいて 「たまゆら」 と歌うセンス、いいと思いませんか! 小説書きたくなって 歌、歌いたくなりました。
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