「演ずるとは」米倉斉加年 著 抱樸社文庫 読了
演技者としての米倉氏の心構えなどの覚え書き。 文章書けて、絵が描けて、舞台俳優で、テレビ出演して、放送作家で・・・・ 天は何物この方に与えておられるのやら。 んでも、御本人曰く「利き足」は「舞台」だそうです。 (ちなみに絵は“尻尾”だとか 妬ましいですねえ) 演技の師匠宇野重吉氏からの言葉 「思えば出る」 思えばできる 、ではないんですね。 演技から限りなく作為を排除して自然体に、根幹に立ち返る。そして何を思うかを考える。 演技は生活。 きちんと生活できていなければ、きちんと演じることはできない。 そうして「出て」くるものがほんとうの演技、だとのことです。 求道者のようです。 一芸に秀でる、とはそうしたことかもしれません。 住井すゑさんとの対談にて 住井さん曰く 「米倉さんの文章は立っている。わたしのは寝ている。」 確かにねえ。 米倉さんの文章は「立って」います。 時にカッターナイフの刃のように 時に炊き立てご飯の御米粒のように 時に人のように ソリッドされて揺ぎ無い。美しいです。 住井さんの文章が寝てるんなら私なんて冷凍マグロですよ。 |