拾遺


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...... 2007年08月24日 の日記 ......
■ 例えば「無駄」とは   [ NO. 2007082401-1 ]

戦後「翻訳」風雲録 翻訳者が神々だった時代 宮田昇著 本の雑誌社 読了

 

今だから筆者が語る、戦後翻訳業界バクロ話

なかでも、田村隆一が、如何なる策を弄してか、早川書房の編集長に納まり乱脈経営の限りを尽くすものの

何故か雑誌や刊行する本は売れてしまう、というくだりが痛快に面白い。

 

筆者も嘆じていることだが、それにしても詩人に編集者をさせるとはなんという無駄なことを、と思ったものだ。

ヤマガラに御神籤を引かせたり、犬に買い物させる程度ならば、なんとか仕込むこともできようが。

詩人を編集者に、とは。

猫に朝九時に出勤させてタイムカードを押させるようなのもか。

もし諄々とそんなことをするような猫がいたとしたら、それは猫というなの別の性の生き物だろう。

 

著者本人が、完璧な「被害者」だったならもっと痛快な話になっていただろうが、著者もまた同じ穴の猫ならぬムジナ。

翻訳者、なのだった。

ので、時に加害者に回ってしまったときもあり、回顧譚としてはやや切れが悪い。

 

反面、田村隆一は爺いキラー(笑)でもあった、という話に思わず爆笑。

爺いキラーの魅力を遺憾なく発揮して海外ミステリのコレクターだった江戸川乱歩に取り入り、原書を手に入れ翻訳権をとりまくっていたとか。

誰にでもとりえはあるものだ、と思う反面、人畜無害の詩人というは人畜無害がとりえの無能な文学者だということかもしれない、と苦々しく結ぶ筆者の渋面が目に浮かぶような内容だった。

 

 

珍しく外でランチしました。

スペイン料理屋にて。

ランチタイムに店に入って席に座り、オーダーする男、四人組。

 

男1「オレ、パスタ」

男2「パスタ」

男3「パスタ」

男4「今日ランチ、お願いします」

 

ややあって

男4「俺、宗教上の理由でパスタ食べれないんだ」

 

・・・・・・・・・・・・・

男4「本気にするなよ」

 

いや、絶対したね、一瞬。

 

宗旨はなんだと思ったのかな、みんな^^

 

...... 返信 ......
■Re:例えば「無駄」とは   [ NO. 2007082401-2 ]
みょうくさん、こんばんは。
出版業界のことはよくわかりませんが、詩人が編集長をしたとなれば、確実に違和感を覚えます。
それでも本が売れたということは、当時の翻訳界は良く言えばおおらか、悪く言えばいいかげんだったのかもしれません。
何においても、事の始めの時代はこんなものなのでしょうね。
当時は誤訳も多かったと思われます。今でこそ情報ネットワークが進歩していますが、マ*ドナルドが進出してくる前は、ハンバーガーが謎の食べ物として翻訳者を悩ませた時代もあったのですから。

それにしても、みょうくさんの日記をエッセイ集として出版してみたらどうかと考えるのは私だけでしょうか。売れると思うのですが。
翻訳家の岸本佐知子さんがいくつかエッセイ集を出しておられます。「本厄の世界」というのを読みましたが、ユーモアがあって面白かったです。
本当に、文才のある方は羨ましい存在です。

24日は珍しく仕事をして、外へ出たついでにスーパーへ買い物に行くと、麦藁帽子を売っていました。
千円札には見えませんでしたが、結構な値段のものもありました。
子供のころは夏にはみんな麦藁帽子をかぶったものです。
かあさん、わたしのあのぼうし、どうしたでしょうね。

原稿は11ページ目の下描きを終えたところです。
なぜか、新しいページに移る時、気持ちが後ずさりするのを感じます。
慣れないことをしているせいでしょうか。
みょうくさんのように、楽しんで作業を進められればいいのですが。

それにしても、パスタを食べられない宗教って・・・?
ユダヤ教は豚やエビなどがだめだそうですね。
飲酒を禁じている宗教もありますし。
信念を持って戒律を守っている方々は立派だと思います。
それでは、また。

クリスタル 2007/08/25 05:23:00 
■「本厄」って凄いですね   [ NO. 2007082401-3 ]
ことのはじめはいい加減。
宵っ張りさんですね、クリスタルさん、おはこんばんちは^^

そして業界も、人も威勢があって、若かった。
加藤登紀子の歌。「時には昔の話を」のように、というところでしょうか。
今でこそ翻訳者という業種は翻訳者が行っていましたが、それ以前は文学青年の副業だったり、文学者の副業だった時代あった。そして、そういう時代の翻訳のほうが味があったりするところが妙味というものかもしれません。

>ハンバーガーが謎の食べ物として翻訳者を悩ませた時代もあったのですから。

そういえば赤毛のアンを日本で始めて翻訳した村岡花子さんが、スコーンのことを「軽焼きパン」と訳しておられました。苦慮を感じる訳です。
スコーンがこれならクロッテッドクリームなんてどうなるんだろう、と思ったものですが。

>岸本佐知子さん
面白そうな本を紹介して下ってありがとうございます。それにしてもいろいろ読んでおられますね〜〜

>原稿は11ページ目の下描きを終えたところです。
なぜか、新しいページに移る時、気持ちが後ずさりするのを感じます。

でもそれって解るかも・・・
私も一行目書き起こす時とか、章を変えるとき、段落を変えるとき、句読点を変える度にどきどきします。
そして、句点、読点の位置を微妙に変えて独りニマニマするのが文章書きのひそかなヨロコビです。

絵の苦労は描かないのでよくわかりませんが、11Pですか。進行は順調なように御見受けいたしますが。
慣れないソフトと格闘する手間がある分、はかがいかなく感じられるのがもどかしいのでしょうか?
マンガはコンテ、ネームを切って下書きペン入れその他、という手順、でしたっけ?
私も実はそうなんです。
頭の中でシナリオ書いて、映画みたいにコンテきって、それを文章にフォーマットする、みたいな手順です。
現在、推敲作業は順調に滞り、KB数増殖中です(-_^;)? 困った。
(ので、最近ラクガキが多いのです)

御互い、原稿を碓氷峠に落さないように気をつけましょう(^o^)/

宗教に戒律あるも、そこはそれちゃんと抜け道もあったりするところが、人間的だな、とおもったり。
宗教も政治も本来人を幸せにするためのものですもんね♪


みょうく 2007/08/25 07:59:05 

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