拾遺


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...... 2007年08月26日 の日記 ......
■ 夏 ひるがえる その二   [ NO. 2007082601-1 ]

波と勝負してきたあとは、冒険

つか、クエスト。

 

小樽観光課の説明によると、環状列石はJR蘭島駅から

 

徒歩五分

 

ということになっていますが、蟻の兵隊の如く 歩けども歩けども環状列石どころか岩一つ、影も形も見えません。

まるで悪徳不動産屋にだまされたような錯覚さえ覚えます。

 

途中、道を間違え、近隣の農家の方に道を尋ね。

 

真っ黒に日焼けしたオジサンが農作業の手を止めめんどくさそうに顔を上げ、それでも丁寧に説明してくださいました

 

オジサン「こっからあ まあーすぐいって 踏み切り渡って、左に100m、そっから右に50m,そこからまた左に200m」

 

「はい」

 

オジサン「復唱してみい」

 

・・・・・・えーと。

 

教える側としてかなり責任感を感じておられるようで。

 

そして、教えられたとおりに、歩きますが

これがまた、国道から外れまくった、山また山の中。

ゴルフコースならアップダウンに富むコース、の一言で言い尽くすこともできまししょうが。

私はゴルファーではなく、ひ弱な一都会っ子なのです。

まるでいきなり仮面ライダー響鬼の鬼の修行かなにかに突入してしまったのようです。

衣服の下の水着が海に入った時とおなじくらい、汗でびっしょりになります。

 

そして、やっとたどりついた

国指定史跡「忍路(おしょろ)環状列石」

 

と、そこからまた山を上がること10分の位置にある

 

北海道指定史跡「地鎮山環状列石」

 

環状列石といえども、かなり雰囲気が違います。

前者は「祭る場所」なら後者は「祀る場所」といった雰囲気でした。

 

前者が「精霊の庭」

 

だとしたら 

 

後者は「眠りのほとり」

 

後者には実際四角く穿った穴に石を丁寧に敷きつめ、副葬品などは無かったものの、当時人を埋葬した痕跡があったそうです。

多分、埋葬した人達は

「ここならもう、だれも起こさないからね」

といって、何千年か前、その誰かを埋葬したのでしょう。

山あいの緑が、木漏れ日が、大昔の鎮魂を伝えてくれているような気がいたしました。

 

墓跡に一礼して、後にしました。

 

その後、唱歌「春」の朧月の如く、のぼれば下るを幾度か繰り返し、小樽行きのバス停に。

一礼した功徳の為か、路線バスに乗り遅れることもなく、無事小樽到着。

 

五時過ぎに小樽到着。

小樽の地ビールビアホールで夫婦そろってビールで乾杯♪

 

呑んで、また札幌いきの都市間バスに乗り、22時帰宅。

 

夏の環状列石クエスト、でした。

 

 

 

写真は「地鎮山環状列石」にて。

写真だと分りづらいのですが、石に寄り添うようにひともと、萩が花を咲かせていました。

 

「萩添いて やすらいにしか 墓の庭」

「萩添いて いにしえびとも 陽のほとり」

                      猫狗

...... 返信 ......
■Re:夏 ひるがえる その二   [ NO. 2007082601-2 ]
みょうくさん、こんばんは。
環状列石って、墓所として作られた場合もあるのですね。初めて知りました。
当時、その地に住んでいた人々の死生観は、どのようなものだったのだろうと考えてしまいました。
おそらく死を厳粛なものとして受けとめ、死者を丁重に扱ったことでしょう。
立派な墓所に眠っているその人は、あるいは特別な地位にあったのかもしれませんね。

以前、N*Kのドキュメンタリーで、ネアンデルタール人が埋葬した死者に花を手向けたという話を聞きました。
一方で、死者がよみがえって良くないことをするのを
恐れた文化もあったようですね。
時代や地域によって、死についての考え方は様々だったということでしょう。

私が子供のころ住んでいた所では、お盆に帰って来たご先祖の魂を送り返すために、しょうろう船というものを作りました。(これがなまって、おしょろいぶねと呼ばれていました。)
竹と藁で船を作り、供物を乗せ、海のある程度沖まで
男の人たちが泳いで運んで行き、あとは潮の流れで遠ざかっていくのを見送りました。

日本人は、特にご先祖との関係を大切にする民族のようですね。
以前に書いた「生者のあるかぎり云々」(実は「X−ファイル」のセリフです)は一理あることのように思えます。
ご先祖に限らず、亡くなった親しい人の記憶を通して、良心とか正義とかについて自分自身に問いかけることは時に必要かもしれません。

話は変わりますが、アニソン ベスト1はガンダムSEEDの「INVOKE]でしたねー。
アニソンは、アニメ自体のイメージが重なる部分がありますから、現在再放送されていることが強みになったのかもしれません。

「GO!GO!トリトン」は別格として、「いつも何度でも」や「世界が終るまでは・・・」などはいい曲ですね。
「メリッサ」や「残酷な天使のテーゼ」も好きです。

北海道ではもう萩が花を咲かせているんですね。
こちらでは、夜には秋の虫の声が聞こえるようになりました。たぶん、近くの神社にいるのでしょう。
昼間はまだ暑いけれど、季節は確実に移りつつあると、生き物たちが教えてくれているようです。
それでは、また。


クリスタル 2007/08/26 19:12:35 
■眠りの場所   [ NO. 2007082601-3 ]
クリスタルさん、こんばんは

いつも素敵なコメントありがとうございます。

「地鎮山環状列石」は“臭いものに蓋”という感の無い、心地よい場所でした。
ここに祀られたひとは、地位も名誉も無いただびとだったかもしれませんが、まわりから愛されていたに違いない、そんな風に感じました。

“いつかわたしが受け取った光が私を照らしているように この光りが誰かを照らし そのだれかの光となりますように”

と村上春樹氏の「アンダーグラウンド」の結びの文句を思い出しました。

おしょろい船ですか。
環状列石のばしょの名もも“おしょろ”
土地を異にしておなじうする不思議な符号に“おしょろ”という言葉について調べてみたくなりました。

おしよる→おしょる→おしょろ

だったりして?

古代の人々にとっては海は豊饒を無限の生むフィールドであって、死者や魍魎の国、常世であったんですよね。
その二律背反はまさしく人間そのもの だなと思っています。


アニソンベストはかなり企画倒れでしたが、夏休みの〆としてはまあよい御祭りだったのでしょう。
会場の盛り上がりがそう語っていました。
「メリッサ」もいい曲ですよね♪ハガレンの第一期OP曲。アジカンの「リライト」なんかも私は好きですが

いつかクリスタルさんとオフ会したいな、となんとなく思ってしまいましたよ^^



みょうく 2007/08/26 22:03:12 

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