「天元突破グレンラガン」「精霊の守り人」 とうとう最終回。 各感想を。 「天元突破グレンラガン」 いっやー 胴体着陸どころか、見事に突き抜けてくれました。 的の本拠地に堂々乗り込んで、自らの可能性を封じ込んで宇宙の安寧を固守してきたのだと叫ぶアンチスパイラル。 対し、「自分自身を、未来を信じられないもの、可能性を封じてきたものに可能性を語るなど言語道断」と、渾身の力を込めて、敵を倒すシモン。 封じられた未来に、宇宙に、自らのドリルで風穴をあける。 そしてニアとの結婚式。 しかしアンチスパイラルのメッセンジャーでもあったニアと結ばれる、が戦いのさなかに予兆が既に見えていた。 アンチスパイラルの崩壊とともにニアもまた消滅する。 しかし、全て含んで結婚した二人。後顧に憂いなし。潔さが悲しくも美しいシーンでした。 ダリーに「今のシモンならニアをよみがえらせることができる、どころか、戦死した仲間をよみがえさせることだってできる」といわれて、首を振るシモン。 「俺は穴掘りシモン。俺が開けた風穴は、これから続くものが、通るもの」 シモンはコアドリルをダリーに渡して、旅に出る。 いちいち 「かっくええええええええええええ!!!」 そして二十年後。後日譚。螺旋族同士の星間交流がはじまろうとしていた。 この飛び方テンポがよくて凄くいい。 螺旋族として地球を旅立つ船の艦長が螺旋族で無い獣人のヴィラル、というところがいい。 ロシウが驚くほど老けて中田譲治さんの声になっていたのはまあ、ネタかも。 これに対して口元に小じわができた程度のヨーコ、ですから。 そしてこれまたこゆいおっさんになったシモンがシルバーしていたラスト・・・・ ここまで密度が高くて視聴後の清涼感の高い最終回は「未来少年コナン」以来かも。 一クールめがややもたついたものの、一クール分全てがその後の展開の伏線として張られていた。 一クール目のモタモタをやりすごせばあとは相当面白く観賞できます。 番組放映当初、スタッフの舌禍で取締役が辞任、という舞台裏のごたごたがあって、どうなるんだろ、とかおもったんですが。 ガイナックスの若手だけでつくった、という勢いのよさとパワーを感じる作品でした。 中島かずきさんの密なシリーズ構成と脚本があって、の話の面白さではあるのかもしれないが、若手にやる気と実力があって、ここまで練りこまれた脚本があれば、見ててハラハラしないクオリティの作品がつくれるんだな、と関心。 脚本・中島かずきの次回作に期待。 原画にエヴァから戻ってきたと思しき貞本さんが参加していました^^ (多分救出直後のニアとシモンのアップ・・・・だと思うんですが) ベテラン原画のいやみの無い参加に、サプライズと、そして 「先輩があけた大きな風穴は 後輩が通るもの」 という心意気を感じてしまうのはうがった見すぎ というものでしょうか? 「精霊の守り人」
こちらは、優雅な着陸した最終回。 この間、いちおう原作を読んだ。 神山監督の原作咀嚼度に唸る。 精霊の守り人としての役目を果たし、ヨゴに救国の英雄、皇太子として帰還するチャグム。 涙で迎え入れる実の母・二の后と対照的に、冷徹なほどの対面の父王。 不吉なものとして一度は父王から刺客を差し向けられた父と子。 父王は、伝承の真実を伝えられ、これまた王としてチャグムを水の精霊の卵の守り手として、援軍を送る、という手の返しよう。 生じて当然のはずの父と子の確執。 であったはずなのだが。 父親との確執を解くのではなく、あえて父親を「一国王」として「皇太子」の眼で見ることで、父王の行動に自らを納得させ 「また王宮の中という大きな体制の中、王族として」生きるとこを自ら納得するチャグム。 この辺、直接的なセリフでは一切語られない台詞回しの見事さ、作画の細やかさに唸りっぱなしでした。 この作品には毎回、絵で、動きで、細やかな台詞回し、どのそれぞれ、そのどこかで納得させられて唸ってしまう作品だった。 水の精霊の卵の守り手、という自らに課せられた運命に幼い日のバルサを守り抜いたカンバルの「王の槍」ジグロ・ムサの心理をかさね、納得しようとするチャグム。 が、「別れたくない」とバルサに抱きつくチャグムが可愛い。 やっぱり可愛いよ。いたいけだよ。 ショタの血がうづきますよ^^ そこに「もう一暴れ、するかい?」とチャグムにイタズラっぽく言う、バルサ。 バルサのチャグムへの愛情が伝わってくるいいシーンでした。 対してチャグム間をおいて 「それは次の子のためにとっておいて ああ、でもそれってタンダとバルサの子 かもね」 いい子だ〜〜〜チャグム いい子だ〜〜〜〜 チャグムは本当に、分ったんですねここできっと。 ジグロが親友八人殺す羽目になってもバルサを守り抜いた本当の理由、バルサがチャグムを守り抜いた本当の理由、チャグムが水の精霊の卵を守り抜いた本当の理由を。 守るのは、命を懸けて守りたいものは 「いままで ではなく 自と自らを託すべき これから」 だということなのでしょう。 これからがある、という思いを胸に、分かれるチャグムとバルサ。 それぞれの「これから」はどうなるのか。 原作読んでもよし、アニメの続編を期待してもよし、勝手に妄想してもよし 個人的にはタンダとバルサの中年幼馴染カップルの行く末が気になりますです。 幼馴染が「男と女」になるのはかなり難しい。 ましてやタンダに全裸を見られてもびくともしない女丈夫、バルサから愛を語らせるのはかなり難しそうなんですが(;^_^A ジグロの墓参りに旅立つバルサ。 精霊の卵が海に辿り着いて孵った証拠、降りしきる雨の中 「タンダの山菜鍋、食べて出てくりゃよかったかな」 という原作咀嚼度の高い台詞にまた唸ってしまいました。 原作と似ていてかなり印象の違う台詞に、なっていました。 凄いなあ・・・・・ この台詞でタンダとバルサにも「これから」はもう派生してるということを観手に分らせてしまう。 王宮で歓待された10の膳以上ありそうな王宮料理を前にして 「痛みそうなもんから食べるか」 というタンダに笑。 いかにもタンダらしいのと、 いるよな、こういうタイプ、現実に 会社の宴会で余りそうな料理あったら店の人に持ち帰り用の容器ありますかーとか頼んで次の日、昼の御弁当に詰めてくるキャラの人って。 ウィークリーアニメとしては脅威のハイクオリティーを維持しきった作品でした。 プロダクションIGにはこれを求めなくても、以後神山監督作品にはこのレベルを当然のように求められる、んでしょうねえ。神山監督の次回作に期待。 水の精霊の卵を咥えて飛んでいったナージは、チャグムの御兄さんの死んだ第一王子サグムが死に際に空に放したあのナージだったんでっしょうか? そうだったらいいな、とここだけ妄想。 |