読書
「塩の世界史 歴史を動かした、小さな粒」 マーク・カーランスキー著 山本光伸訳 扶桑社 本のオビの荒俣宏氏のコメント 〜この小さく美しい結晶から透けて見えるものは── 精力剤、防腐剤、鎮静剤、調味料、サビ落とし・・・・・・ 塩の歴史ってスゴクて、辛い! とまあ、人類に欠かせないミネラルであり、調味料であり、防腐剤であり、ときに金と交換されたともいう 塩の歴史 ここまで調べて書いた作者も凄いが翻訳に関して内容のウラをとった、という訳者の博覧強記ぶりがまた凄い 南北戦争で南軍が負けた原因はレット・バトラーがいうところの 「大砲が不足している」 だけでなく塩の備蓄が不足していた為 (行軍の際の保存食を製造するための塩が不足していた為、慢性の食料不足に陥った) という記述に、深く頷き。 以下、引用 〜《夏のあいだ、肉を腐らせない方法》 春のうちに食べてしまうこと。(『南部連合州年鑑』ジョージア州メーコン、1865年) こういうの落語の枕にあったなあ 塩だけにしょっぱい教訓ですねえ 2310円の価値のある本、です。御買い得。 「マップス シェアワールド──翼あるもの──」原作:長谷川裕一 GA文庫 ソフトバンククリエイティブ 秋津透 笹本祐一 重馬敬 新城カズマ 中里融司 古橋秀之 イラスト:長谷川祐一 麻宮騎亜 三浦健太郎 村枝賢一 「マップス」を愛する豪華執筆陣による長谷川祐一さんの漫画「マップス」の二次創作 オリキャラあり 短編小説一本につき一枚、本家のイラストがつくのが嬉しいつくりのライノベアンソロ本 口絵の三浦健太郎の描くリプミラ号が壮麗で美しい 実寸で観たいイラストだな、と思った。 「ARIA 四季の風の贈り物」 マックガーデン社 原作・イラスト:天野こずえ 小説:岡田磨里 藤咲あゆな 浦畑達彦 吉田玲子 アニメ「ARIA」の脚本家さんメインの 漫画「ARIA」の二次創作ライノベアンソロ本 各作家一人がARIAワールドの春・夏・秋・冬を担当しています。 愛と遊び心のある一冊 やっぱり吉田玲子さんは上手い オチまでの引っ張り方が、きれい 締め切りを遅らせてもこれだけのものを書かれてしまったら許す^^ 「厭犬伝」 弘也英明著 新潮社 第19回ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作 魑魅魍魎が跋扈する架空の江戸時代風異世界 人間の骸から生えた汚木(よごれぎ)を基に操り人形「仏」をつくり 仏同士を戦わせる「合(あわせ)」という風習がある 雰囲気的には「蟲師」と「からくりサーカス」を足して二で割って○ロを降りかけたような内容 主人公、厭太郎(やたろう)の 「タネ違いのアニキ(こいつもナニをアレされている)にナニをアレされて男性能力を失ってしまった挙句、 実の母と母を愛する母の兄(=叔父)からのDV歴をもつ美少年」 という腐れた設定(当然女装したりもする) に 腐女子の血が熱くなります こーですよ 厭太郎の台詞 「──でなければ忌み子である俺の世話を何故伯父上はしてくれるのだ。何故、童の俺にあれほどの笑みを向けてくれたのだ。伯父上が寝物語にかあ様の美しさを語るのを知っておるぞ。」 と、ここで伯父上DV んでまた厭太郎の台詞 「は、は──やはり伯父上は佳いお人だ。いつも腹ばかりを打ち据えてくる。そんなに私の顔はかあ様に生き写しですか──」 あうあう インセスターな設定に腐女子の血が沸点上昇〜〜〜 作者にはこの主人公で是非、スピンオフBL小説を執筆していただきたい。 アメリカライターズギルドのストが妥協点をみつけ一段落。 第80回アカデミー賞授賞式もなんとか開催にこぎつけたようです。 ことしはどういう顛末になることやら? |