拾遺


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...... 2008年02月25日 の日記 ......
■ 読書   [ NO. 2008022501-1 ]

読書

「塩の世界史 歴史を動かした、小さな粒」 マーク・カーランスキー著 山本光伸訳 扶桑社

 

本のオビの荒俣宏氏のコメント

 

〜この小さく美しい結晶から透けて見えるものは──

精力剤、防腐剤、鎮静剤、調味料、サビ落とし・・・・・・

塩の歴史ってスゴクて、辛い!

 

とまあ、人類に欠かせないミネラルであり、調味料であり、防腐剤であり、ときに金と交換されたともいう

塩の歴史

 

ここまで調べて書いた作者も凄いが翻訳に関して内容のウラをとった、という訳者の博覧強記ぶりがまた凄い

 

南北戦争で南軍が負けた原因はレット・バトラーがいうところの

「大砲が不足している」

だけでなく塩の備蓄が不足していた為

(行軍の際の保存食を製造するための塩が不足していた為、慢性の食料不足に陥った)

という記述に、深く頷き。

 

以下、引用

〜《夏のあいだ、肉を腐らせない方法》

春のうちに食べてしまうこと。(『南部連合州年鑑』ジョージア州メーコン、1865年)

 

こういうの落語の枕にあったなあ

塩だけにしょっぱい教訓ですねえ

2310円の価値のある本、です。御買い得。

 

 

 

「マップス シェアワールド──翼あるもの──」原作:長谷川裕一 

GA文庫 ソフトバンククリエイティブ

秋津透 笹本祐一 重馬敬 新城カズマ 中里融司 古橋秀之

イラスト:長谷川祐一 麻宮騎亜 三浦健太郎 村枝賢一

 

「マップス」を愛する豪華執筆陣による長谷川祐一さんの漫画「マップス」の二次創作

オリキャラあり

短編小説一本につき一枚、本家のイラストがつくのが嬉しいつくりのライノベアンソロ本

 

口絵の三浦健太郎の描くリプミラ号が壮麗で美しい

実寸で観たいイラストだな、と思った。

 

 

「ARIA 四季の風の贈り物」 マックガーデン社

原作・イラスト:天野こずえ

小説:岡田磨里 藤咲あゆな 浦畑達彦 吉田玲子

 

アニメ「ARIA」の脚本家さんメインの

漫画「ARIA」の二次創作ライノベアンソロ本

 

各作家一人がARIAワールドの春・夏・秋・冬を担当しています。

愛と遊び心のある一冊

 

やっぱり吉田玲子さんは上手い

オチまでの引っ張り方が、きれい

締め切りを遅らせてもこれだけのものを書かれてしまったら許す^^

 

 

「厭犬伝」 弘也英明著 新潮社

 

第19回ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作

 

魑魅魍魎が跋扈する架空の江戸時代風異世界

人間の骸から生えた汚木(よごれぎ)を基に操り人形「仏」をつくり

仏同士を戦わせる「合(あわせ)」という風習がある

 

雰囲気的には「蟲師」と「からくりサーカス」を足して二で割って○ロを降りかけたような内容

 

主人公、厭太郎(やたろう)の

「タネ違いのアニキ(こいつもナニをアレされている)にナニをアレされて男性能力を失ってしまった挙句、

実の母と母を愛する母の兄(=叔父)からのDV歴をもつ美少年」

 

という腐れた設定(当然女装したりもする)

腐女子の血が熱くなります

 

こーですよ

 

厭太郎の台詞

「──でなければ忌み子である俺の世話を何故伯父上はしてくれるのだ。何故、童の俺にあれほどの笑みを向けてくれたのだ。伯父上が寝物語にかあ様の美しさを語るのを知っておるぞ。」

 

と、ここで伯父上DV

 

んでまた厭太郎の台詞

「は、は──やはり伯父上は佳いお人だ。いつも腹ばかりを打ち据えてくる。そんなに私の顔はかあ様に生き写しですか──」

 

あうあう

インセスターな設定に腐女子の血が沸点上昇〜〜〜

作者にはこの主人公で是非、スピンオフBL小説を執筆していただきたい。

 

 

 

アメリカライターズギルドのストが妥協点をみつけ一段落。

第80回アカデミー賞授賞式もなんとか開催にこぎつけたようです。

ことしはどういう顛末になることやら?

 

 

...... 返信 ......
■Re:読書   [ NO. 2008022501-2 ]
みょうくさん、こんにちは。
(いつもお世話になっております。)

今更ながらに、みょうくさんの知識の深さや賢さは読書量によるのだなあと思い知らされます。
それも興味の広さゆえなのでしょうね。

夏目漱石ゆかりの地、正岡子規や高浜虚子の出身地となれば、さぞかし文学の香り高い街だろうとよその方には思われがちな所に住んでおりますが、個人的にはあまりそのような感じはありません。

学生時代、『ブリキの太鼓』を友人に貸したりしましたが、完読できた者なし。
ブラッドベリのことを話題にすると、大抵「誰それ?」と訊かれる始末。
『坂の上の雲』記念館を造るより、水不足対策をやれという声が高いし。

漱石は『坊ちゃん』の中で、わが街をみそくそに言っていますが、市民があまり気にしていないところをみると、性格的には温厚なのかなと思ったりします。

体調不良で鳥頭になってからは、宗教(特に仏教)関係の本くらいしか読んでおりませんが、けっこう読書をした時代もありました。

ミステリやサスペンスものが多い中、リルケの『マルテの手記』やJ.ジョイスの短編集『ダブリン市民』などの純文学も読みました。
G.グラスのダンツィヒ三部作といわれる他二作品、『猫と鼠』、『犬の年』は残念ながら読んでおりません。

映画『普通の人々』の原作は、集英社文庫から『アメリカのありふれた朝』というタイトルで出ていたのを読みました。
映画はレッドフォード監督で、アカデミー作品賞、監督賞などを受賞しましたが、個人的には人物描写の深さという点で原作が好みです。
(映画のほうの高校生役で助演男優賞に輝いたT.ハットンは、最近『5デイズ』というドラマですっかりオジさんになっているのを見て、時の流れを痛感しました。)

アメリカ脚本家組合のスト、なんとかなって、アカデミー賞の結果も速報で入ってきているようですね。
こちらで作品が公開される前に評価されてしまうことが多く、先入観が生まれるのが心配です。

先日話題にした『グッバイガール』は脚本がニール・サイモンで(この方、7月4日生まれ)、ブロードウェイでも上演されたとのことです。誰が見ても楽しいロマンティック・コメディ。
(お勧めです。)

人生の脚本は誕生時すでに書かれているのか、ならば書きかえることは可能か、などと時々思います。
西洋占星学では、出生地、出生時刻の星座や惑星の位置でその人の運勢を占います。

何か抗い難いものに動かされているようなことがあり、そんな時は理性が負けて馬鹿になっているんだろうなと感じます。
馬鹿にならないよう、後悔しない生き方ができるよう、努力したいと思います。
そのためには、もっと読書しないといけませんね。
今後もご指導のほど、よろしくお願いいたします。

クリスタル 2008/02/25 15:14:08 
■アカデミー賞ですねえ   [ NO. 2008022501-3 ]
こんばんは〜
いつもユニークなコメントありがとうございます^^

>松山の方々は鷹揚
そうかもですね〜

逆の例ですが、隣町小樽では石川啄木の評判は悪いんですよ。
なにしろ
「かなしきは小樽の町よ 歌うことなき人々の 聲の荒さよ」
とか云う句を残しているくらいですから。

啄木の時代の小樽は、海運とニシン漁で栄えて、左ウチワ代わりに札びらきっているような成金と、小林多喜二が憤るような極貧の労働者が混在したそれなりに活気のある町、だったのでしょうけれど

泣き濡れて蟹と戯れちゃうような繊細な感性の持ち主にはまあ居心地が悪かっただろうな、と。

記念館不在も、水不足も両方解決されてより楽しい町になるといいですね、松山^^。
両方大事ですもんね。

お勧め映画&本情報サンクスです
延滞中の図書を読了して返したアカツキにはトライしたいです♪

アカデミー賞の結果というのに偏りがあるというのは
ほぼ同意見です。
そういう方にはゴールデングローブ賞受賞作をチェックすることをオススメ。
社会派ドラマだけでなく、ファミリー向けコメディあり、で映画館で上映されなくてもレンタルでソフトがリリースされることがあり、要チェック!ですわよ^^

欠点の無い完璧超人なんていませんよ。
私も欠点だらけの人間ですが、これからも、よろしく御願いいたしますです〜
みょうく 2008/02/25 21:51:45 

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