「ふわふわ三昧 猫十字社動物まんが集」 猫十字社 扶桑社 短編集であるが度の作品も出版社がばらばらなのでよく一冊の本にして出せたなあ と手に取ったとき思った えらいぞ、扶桑社! 動物たちの暮らす優しいファンタジーワールド、かと思えばシビアな話が結構あり そこに笑ったり ほくそえんだり ほろっとさせられたり 「野うさぎ通信」の主人公、「みると」は自他共に認める みそっかすうさぎ おばあちゃんうさぎが亡くなるとき、みるとに「きっといいことがあるからね」といい 「ああ、たのしかった」 といって みるとに田舎の家と畑を譲り、息を引き取る。 やったことも無い畑仕事に悪戦苦闘しながら少しずつ自分の中の自信を育てていく みると。 森の池の口の悪い「さかな」と友達になり、おずおずと 小さな世界が広がっていく が、農薬を撒くのを忘れ、小さな畑はあっというまに全滅状態になっていまう 自信をうしないぺっしゃんこになって弱音を吐く みるとに魚が言う 「おまえ … やめろよ 自分で自分をダメなやつと 思うのは それとも なにか そうやって 自分で自分に 言い訳しながら ずーっと みそっかす やり続けるんか」 手厳しいことを言いながら 魚のモノローグ 「知ってらあ オレがあいつの話に イラついたのは オレにも あいつと同じところが あるからだ 自分は ダメだと いうことに してしまえば 楽だ …… あいつには かなわないと 認めてしまえば なんにもしなくてすむ だけど オレは 認めないぞ 」 ・・・・・・ 沁みます・・・・・・・・ 辛さも、傷も、ささいな喜びも、日常からうまれる 日常のなかでしか育み得ない 「きっと いいこと」 |