「わたしはだれ? 櫻となって踊りけり」 岸田今日子 吉行和子 富士眞奈美 集英社 女優三人対談集&リレーエッセイ 対談集は句会での対談集にもなっておりましていい句会です。 しかもハイレベルです。 ちなみにそれぞれの号は 眠女=みんじょ(岸田今日子) 窓烏=まどがらす(吉行和子) 衾去=きんきょ(富士眞奈美) それぞれ魅力的なお三方のべたつかないさらーっとした空気が流れるような交流に読んでいるこちらも心地よい。 このなかで私のとりわけ好きな岸田今日子さん^^ この方の人の心の闇や醜さといったものを眺めながら肯定しない、そして否定もしないという小昏い感受性が好きでした。 正月の句会にて 「柚子腐る あらかた腐って 棚にある」 眠女 こういう句を詠める方は滅多にいらっしゃらないでしょう。 岸田今日子さんはやはり「舞台人」だったようで 他のお二方の評して曰く 舞台の仕事に入ると“まるで血を吸ったドラキュラみたいに元気”になる といういかにも岸田今日子さんのルックスを含めての人となりを明快に表現した言葉が読後印象に残った。 改めて岸田今日子さんのご冥福をお祈り申し上げます。 |