「野球の国のアリス」北村薫著 講談社 大好きな作家なので図書館での順番待ちで首が長くなった。 ルイス・キャロルの鏡の国のアリスを下敷きにした北村薫流ファンタジー 部ではエースピッチャーの女の子、アリスは小学校を卒業するとともにトルリーグも卒業する。 中学になってしまうと男子との体格差はいかんともしがたいので大好きな野球を諦めるのだ。 そこに宇佐木さんというあわて中のジャーナリストを追っかけているうちになんと鏡の国に紛れ込んでしまう。 鏡の国では微妙なさかさま。 新聞や雑誌の文字は鏡文字に、右利きのアリスは左利きになってしまう。 それよりも驚いたのは勝ち抜いて勝者を決める試合がああるばかりか負け抜いて敗者を決めてばかにする、というトーナメントがあるということだ。 勝つものがいれば負けるものがいるのは当たり前。 だが、負ける側だって馬鹿にされたくて勝負に臨むわけじゃない。 負けた側を貶めるためにある試合があるなんて許せない! 鏡の国でのアリスの大活躍が今、始まる・・・・ 相変わらず気品があって凛としていてそれでいて稚気があるわかりやすい文章。 目標にしたい作家、といいたいところだけれど目標ができるとそこが限界になてしまうというから憧れの作家、ですね。 |