年賀状の印刷を裏表終わって、あとはコメント書きするだけだ。 ほっと一息。 「紙魚家崩壊 九つの謎」 北村薫著 講談社 ミステリ短編集。全編、作者のユーモアセンスと言葉センスの遊びで成り立っているような作品集。 ナンセンスと矛盾を言葉遊びで時に恐怖で時にギャグでかるーくお料理を出されたような感想に。 「新釈おとぎばなし」のかちかち山のおばあさん殺人の真犯人を探求する、という短編は抱腹絶倒でした。 常識を踏まえつつ既成概念を軽くすっ飛ばす、という荒業をこともなげにやってしまう北村薫に敬服いたします。 「銀座画廊物語──日本一の画商人生」 吉井長三著 角川書店 日本画壇、文壇、日本の美術界を画商として歩んできた吉井長三氏の自叙伝。 画商として無名の絵画を紹介するなど日本の文化に貢献してきた業績は立派なのだろう。 が、本人が書く自叙伝だからオフレコでもっときわどいこととかやってるよな、とか思い。ギャラリーフェイクの読み過ぎか。 井伏鱒二がルオーの小品を手に入れたかったが手が届かず複製で我慢した、という話が意外。 小説家なら人づてで金をかき集めて本物を買うかとも思ったので。人にもよるか。 つくづく物書きって儲からないんだな、と思った。 |