拾遺


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...... 2009年09月26日 の日記 ......
■ 読書   [ NO. 2009092601-1 ]

「サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年」 光文社新書 大野茂

 

今年めでたく創刊50周年を迎えた両誌の創刊期の苦闘の記録。

マンガ読みには懐かしい作家や作品の名前が次々出てきて、思わず昔のマンガを読みたくなる。

 

サンデー、マガジン両誌からオファーがあったが、提示された原稿料を吊り上げ、白土の原稿にはそれだけの価値がある、と、その条件を呑んだサンデーで連載に至ったなどという白土三平の「カムイ外伝」、などという話を読むと

当時の白土三平担当だった編集さんの口癖が"白土三平くらい描けないとねえ"だったのが腑に落ちる。

(萩尾望都曰く、ダメだしをされるときいつもそういわれたらしい。ハードルが高いなあ。)

 

面白かったのはサンデー、マガジン両誌において両誌が作った業界倫理ともいうべき

「作家は業界の共有財産」

という論理で作家の活動を認識していたため、雑誌社が違いながら作家が両誌を渡り歩いたり、時には連載ごと移籍するという大人の事情があることを知っているシロウト目にもいかがなものかと映る行為が赦されていたということ。

 

これだもの、漫画家の囲い込みをして「〇〇先生の作品が読めるのは少年ジャンプだけ!」を謳い文句に部数を伸ばしたジャンプが外道扱いされるわけだ。

 

もっとも、面白い作品は部数の多い雑誌だけにあるわけではないし、一ファンとしては面白い作品が読めればそれで十分なんですが。


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