拾遺


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...... 2009年09月29日 の日記 ......
■ 読書   [ NO. 2009092901-1 ]

 

 

「朧の森に棲む鬼 Lord of the Lies」 中島かずき 論創社

 

「グレンラガン」の脚本でアニメファンにはおなじみの中島かずきの戯曲。

シェイクスピアのリチャード三世とマクベスを下敷きにし、舞台を戦国時代に移した嘘つき野武士ライの国盗り物語。ノリはグレンラガンまんまです。

 

とにかくこの人は台詞でキャラを立てるのが上手い。

 

嘘つきライの弟分キンタに言う台詞

 「俺の舌は俺より馬鹿は騙さねえ。他人より自分が賢いと思ってる馬鹿を騙すんだ」

「安心しろ、おまえの本気が俺の嘘を固めてくれるんだ」

 

なんてあたり、嘘、というか人を騙すテクニックの本質(そしてそれは戯作者の本性であろう)をみたような。

 

 

そしてライの嘘によって失明したキンタがライに背いて言うせりふ

 

「……駄目だよ、アニキ。あんたの言葉全然届かねえよ。目が見えなくなって、よくわかる。あんたの言葉は嘘まみれの薄っぺらい破れ紙だ」

 

目は口ほどにものを言い、といいますが。

姿に説得力がありながら台詞に説得力が無い、と相手役に言われて舞台の上で説得力を持つ、というのも不思議な現象だな、と思いました。

 

ちなみに2007年公演でライ:市川染五郎で舞台化されています。

 

キャスティングに唸る私でありました。

中村勘三郎もそうですが、ぢつは小心者、とかいうキャラを演じさせると映えるんだよねえ、このひと。

 

 


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