
読書感想 「父・鶴田浩二の影法師」 鶴田さやか マガジンハウス 二枚目俳優鶴田浩二の娘の思い出ファザコンエッセイ。 なにしろあちら側から車で来るあのステキな人は誰かしら?と思ったら親父だった、というから重度のファザコンである。 鶴田パパンも 「俺くらいいい男がそばにいたら目が肥えて一生嫁にいけないだろう」 とかいっていたそうだし。(実際鶴田さやかはいまだに独身) たまに語られる俳優としての鶴田浩二のエピソードが面白い。 映画「E.T」を親子で観たとき声も出さずに鶴田パパンが号泣していてこう言ったという。 「あの坊主、あのおかしげな奴との別れの後を、どうやって埋めていけばいいんだろうなあ。どうやって忘れていけばいいんだ……」 うーむ。 この感情移入のベクトルは役者のベクトルだなあ、と思った。 演じ手として考えてますね、あの別れの場面を。北島マヤみたいですね。 若いときは二枚目、歳を取っても名脇。老け役だっただけのことはあるなあ、と思いました。 |