拾遺


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...... 2010年01月21日 の日記 ......
■ 読書感想   [ NO. 2010012102-1 ]

 

 

「石窯づくり早わかり」 須藤 章  創森社

 

石窯つくりのプロによる誰でも熱意と努力とぽちっとのお金があればキットなんてなくても、オリジナル石窯がつくれます、という非常に実践的マニュアル本。

 

時折シニックな語り口、たとえば

 

石窯の土台と本体の材料の項で

 

〜石窯の土台の素材・自然石

ノートパソコンくらいの大きさの石をかつぐだけなら現代人にもできる。ただし、川原にある石はすべって積めないだろう。輸入品のコッツウォルズみたいに色彩の整った石が大量にあればベストだ。崖の切り通しからはじけ出たばかりの尖った原石がいいが、なければ丸い石を割って尖らせる。セリ矢という石割り道具に金槌、それから根性とゴーグルが必要だ(石の粉が目に飛び込むので)。自然石の積み方は第三章に記す〜

 

 

〜整地し土台をつくる

 

整地する。

石窯は重いので、地盤が軟弱だと傾く。

そのため、地表から20cmくらい削ったら砂利を敷いて、つき固めておこう。丸太に取っ手をつけた道具を持ち上げては落とす、いわゆる「ヨイトマケ」のミニチュアがあれば良いが、一族郎党でピョンピョン踊るだけでもいい。外壁まで作りこむヘビー級の石窯には、さらに補強の意味で鉄筋格子を入れたコンクリートを打つこと〜

 

なんて記載にニンマリ。

 

本書の別項で著者が述べてことだが、石窯スチームオーブンを買って設置するのは簡単だけど、楽しいし石窯で作った食べ物は美味しいんだよ、好きなことなら、ちょっぴり情熱を注いでみようよ、という励ましが聴こえてくるようだ。

 

他に、セメント練りは腰を痛める、セメント粉に水を入れるではなく、水にセメント粉を少量ずつ入れながら混ぜろ、とか粘土の土台や壁は水分を飛ばすために寝かせろ、とか、セメント塗りは薄く何層にも重ねるように塗れ、とか、作業はとにかく焦ってはいけない朝一番の起抜けの作業開始時、夕暮れの作業終了間際は特に気を抜くと事故が起きやすい、とか、そうかと思えば、作業は楽しくやろう、楽しくやっていれば近所の人が物珍しがって手伝ってくれることが多い、などなど、細かな指示も丁寧で実際的。

読後、よもやわが家の庭にも作れるんでは、という気にさせられること請け合いの一冊です

 


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