拾遺


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...... 2010年02月19日 の日記 ......
■ 読書感想   [ NO. 2010021901-1 ]

 

 

昨日は男子ハーフパイプの決勝から目が放せず。

結局、午後雪が降るという予報と知っていたにもかかわらず午後から買出しする羽目に。

 

 

「大誘拐」 天藤 真 天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文)

 

 

刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の三人は、出所するや営利誘の下調べにかかる。狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。

しかし何とか誘拐してみたはいいが、人質たる刀自自身に未熟な誘拐プランを露呈してしまい、あまつさえ誘拐の身代金五千万円を百億円にしろ、柳川の当主をなめるな、と逆にはっぱをかけられる。

かくして自分自身の誘拐を乗っ取り自ら誘拐団のブレインに収まって自身の誘拐を企画、展開して地元警察との丁々発止の知恵比べを展開する。

果たして誘拐は成功するのか?

刀自の真の目的は?

 

 

という愉快痛快奇想天外ミステリ

 

四十年近く前の作品とは思えない。

綿密なプロットもかなり読ませるが、とにかくこの「とし子刀自」の

「獅子の風格、狐の抜け目なさとそれに妙なことだがパンダの親しさを兼ね備えた」

キャラが立っていていい。

この女丈夫が誘拐されてから、いい年をしてじょっちゃんぼっちゃん気分が抜けなかった遺産目当てでいきてきたような刀自の娘や息子たちが金策を通じて家族の絆をもう一度築き上げていく過程も見所のひとつ。

 

そして刀自の真の思惑から国家・日本への提言ともいえる深みのあるテーマが読後爽快感だけではない重みをあたえて読み応えのある読後感になっている

 

 

オススメの一冊!

 

 


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