「小太郎の左腕」 和田竜著 小学館 時は戦国。 戸沢家、児玉家の争いのなか、戸沢領内に地鉄砲(猟師)の村があった。 その村に棲む少年・小太郎。 小太郎はその村にあって鉄砲だけは決して触るな、と祖父・要蔵から固く言いつけられているので、餓鬼大将の鉄砲仲間にすら加えてもらえない。 それどころか、何をしても怒らず泣かず少し足りないのではないかといわれて友人一人作れない。 要蔵老人が小太郎を鉄砲から遠ざけるには理由があった。 小太郎は通常の右構えでは的をかすりもしないが、左構えでは神のごときスナイパーに変貌するのであった。 精神的に未成熟故に動揺しない神の腕を持つ狙撃手。 だがその未成熟な孫を戦の道具にしたくない、さりとて鉄砲以外にとりえがないので遠ざけるのが精一杯でやめさせることができないというジレンマ。 その小太郎の腕を劣勢の戸沢家中の林半右衛門に見出されることとなるのだが要蔵は孫を戦に出したがらない。 小太郎はただ人並みになりたい、友人が欲しい、そのためのきっかけとして鉄砲試合に出たいと半右衛門に訴える。 そして… というお話。 全体の構成は上手い。 人並みのよろこびを得るためには人並みの悲しみをもしらねばならない、と小太郎にさした釘がもう一人の主人公半右衛門にもどってくる。 キャラの書き込み、とくに小太郎が友情を得たいと望む餓鬼大将・玄太のキャラの書き込みが甘いのが残念。 玄太のキャラが薄くなったので友情話も薄くなってしまっている。 この作者はこの作品が初見ですが、戦国時代という設定なのに会話や描写はとにかく、状況説明の地の文になると時折「現代」がぺろっとでてしまうのでそこで若干しらけるがエンターエイメントとしては一気に読ませてもらえる内容。 表紙イラストは漫画家のオノ・ナツメさん このひとは漫画家としてよりイラストレーターの仕事のほうがセンスが好く出ている。 と、まあ普通の感想はこのへんでおいといて 主人公の十一歳の天才天然少年スナイパー小太郎に萌えます
久しぶりにショタの血がうずきました。 ラストを読んで久しぶりに二次創作の血も疼きました。 小太郎はきっとこのあと自分の腕を封印しようとしながらしながらそれでも鉄砲を手に取らざるを得ない状況に巻き込まれて成長するんだろーなー とか それがミノゴ売りの裏で体売りながらもう戦わないと悲壮な覚悟で右拳を縫っちゃうほど自分を追い込む「無限の住人」の槇絵さんin加賀みたドMな設定でー とか 誰か書いてぇぇぇぇ Content-Disposition: form-data; name="image"
http://1101039925myouku.diary2.nazca.co.jp/2011/img/2011022101.jpg |