拾遺


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...... 2011年02月23日 の日記 ......
■ 読書感想   [ NO. 2011022301-1 ]

 

 

 

「華麗なる水辺のハンター カワセミ・ヤマセミ・アカショウビン (BIRDER SPECIAL) 」 BIRDER編集部 文一総合出版

 

動画で楽しい写真で美しいカワセミ・ヤマセミ アカショウビンの写真集

 

写真はどの一枚をとっても文句なく美しい。

読み物としてかなり面白かったのが嬉しい意外。

 

東京都は白金台にあるという広さ20ヘクタールの国立科学博物館自然教育園の職員がカワセミのヒナを七羽保護したという記録の顛末が短いながらも興味深くなおかつ笑えた。

 

 

度重なる観察に警戒したか、親鳥が育児中巣穴をヒナごと放棄。

放棄後半日以上経った七羽のヒナを保護。

そこから職員の朝四時半から晩十九時半までのたぶん職員総出での給餌保護および観察が始まる。

幸いにして育児中だったためかネグレクトされたヒナたちは給餌のされ方はよくわきまえた利発な子らだったと見えて、十数人のほぼ全職員のプライベートを含む時間を完全拘束するだけで命まではとらずすくすくと育つ。

観察の傍ら職員は給餌の面倒を見つつ交代で近郊の田んぼに虫を探しに行くやら近所の魚屋に活きのいいドジョウを取り寄せてもらうなどとれとれの生餌しか食べないカワセミの幼児たちの旺盛な食欲に懸命けなげに応え、巣穴が手狭になったら講義室を開放するがヒナたちはもっと質素な物件の育児室を希望、職員の一人がが泣く泣く自宅の六畳間を提供する。

四十日の保護の果てに無事七羽のヒナを巣立たせた、との一行の裏には紙背から万感の溜息と感動とこれで寝不足から開放されるという歓声が聞こえてくるようでさえあった。

 

 

「くれぐれも野生の雛は拾わないでください」

 

と注意を呼びかけているのは

鳥インフルの流行由来のみではあるまい。

 

 

懇切丁寧にこういうサイトが紹介されておりましたのでリンクさせておきます。

 

 

野生の雛を拾ったら


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