原作は、ちばあきおさん。35年前の野球マンガの名作。今でも名作。(トリトンと同じ35年前!) この作品がすき、という方とは私はその場で友人になれるような気さえします。 所謂スポ根系ではない野球マンガの出で始めの祖(おや)。このマンガがなかったら、ひぐちアサの 「おおきく振りかぶって」はありえなかったかもしれない。 〜主人公、谷口タカオくんは転校先墨谷二中で、以前野球名門校青葉学園に通っていたことから、実力に見合わないキャプテンにされてしまう。まわりの先入観→過大評価→落胆のなか、谷口くんは、キャプテンに相応しい自分になる為の、秘密の特訓を始める・・・・・ 努力が必ずしも実を結ぶわけじゃない。 でも、努力して、今までできなかったことがひつでもできるようになれば、努力が好きになる。 努力した野球は、もっともっと好きになる。 そして谷口くんの心についぞ芽生えることのなかった「勝利への執念」が生まれえる・・・・〜 と、今回はマンガ全体の中のいわば「谷口くん」編だけに的を絞った構成になっている。 主役の谷口くんを演じる布施紀行くんは「実際に野球ができる」少年、という条件で3000人のオーディションから選ばれた、演技は全くのど素人。 キャストの台詞棒読みがかなり痛いし、練りこんで無いシナリオ、アングルのよくなさいカメラ、作品の欠点として言いたいことは山のようにあるが、実際にプレイする球児たちの白熱の臨場感で、はっきりいってそんなことはどうでもよくなる。 (ついでに、大工である谷口くんの父ちゃんが、大きな家の施工を任されるが、土台も作らずにいきなり柱を立てたり、プレカットしていない建材をいきなり現場に持ち込んだり、設計図では三角だった屋根がなぜか落成したときはまっ平らだったりするするが そこはつっこまないで流す) 主人公布施くんの印象がまた、佇まいが既に谷口くん、というのが凄い。 よくこの子を見つけてきたなあ、と感心した。 列の真ん中や、カメラのフレームの真ん中に照れて入りたがらない、だからいつもみんなが彼を前に押し出す。 人一倍努力家のくせに照れ屋。 そんな、男の子、谷口くん。 あと十年早く結婚して、男の子こさえて、キャプ翼なんか読ませないで、野球やらせていれば、私も谷口くんみたいな息子がもてたかなあ、と妄想したりもするんですが。 いやいや。 とんびが鷹を産まない様に、「あの」谷口くんを影に日向にやさしく、ときに厳しく支える谷口くんの父ちゃんと母ちゃんからでなければ、谷口くんは生まれないよなあ、とかすかにため息を漏らす私でした。 この映画に寄せられた、ちばてつやさん(原作者ちばあきおさんの御兄さん。「あしたのジョー」でおなじみですね)のコメントに胸を衝かれた。 「あきおが短い人生で命を削って描いたマンガ。兄のボクが言うのも変だけどやさしい温かい心になれる不思議な絵です」 わたし、もうちばあきおさんの歳をとうに通り越してしまいましたよ;;! ついでに映画館で映画のチラシや上映予定ポスターを見物。 9/1公開のエヴァは、悪友Yと“レディスデイにゆこう”と約束したので、今から少し楽しみ。 だったんだが。 映画の予告映像を見て、なんとなく興味半減した。完全新作カット、という話だが、もはや絵にあの、数年前のパッションがない。丁寧な「御仕事」という印象を受けた。 秋口に上映するというピーター・オトゥール主演の新作映画がなにげに楽しみかも♪ |