右手マヒがひどい
ので、それしかやることがなく、因って読書がはかどる。
「イラク自衛隊『戦闘記』」 佐藤正久(元自衛隊一等陸佐・イラク先遣隊長「ヒゲの佐藤」)著 講談社
国際社会に中の日本を、対外支援の現場から語った貴重なリポートでした。
一読の価値あり。
ゼロから文化も言語も違う「戦後のイラク」で復興支援に奔走するヒゲの隊長・佐藤さんの奮戦記。
そこには銃を抜かない「戦い」が待ち受けていた。
イラク特措法の元、地位協定のない自衛隊が外地で活動する不安
テロリスト襲撃の不安
「戦友」岡参事官の銃撃による死亡。
私は復旧支援と復興支援の意味の違いをこの本ではじめて認識しました。
復旧、は元に戻す、復興は元以上の状態にすること、だそうです。
自衛隊に資金がなければ外務省からODAで引き出せるが、現地実行部隊は組織的構成力に優れた
自衛隊に頼るしかない。
自衛隊復興支援の意味は国際協力に因るものだからして、国際社会に貢献するものでなくてはならない。
国際社会に貢献しなければ貿易で外貨を稼いでいる日本はその地位を失いかねない。
山ほどの義務を背負いながらの任務
それを憲法9条に抵触しないようにやり遂げる
しかもまわりは多国籍軍とイラク人ばかり。
普通の公務員ならワリが合わない、で辞めているでしょう。
荒廃のイラク
笑顔を忘れた子供たちを見たとき
「この子達に笑顔を取り戻したい」
そういう根源的動機をひとつ、胸にして任務遂行する佐藤さん。
私はこの人と同じ日本人であることに誇りを覚えました。
「カラスはホントに悪者か」 太田眞也著 弦書房
あたしゃキライだよ
カラスひっくるめて野鳥を愛する著者の、カラスへの愛にあふれた本。
著者は熊本県在住らしく、熊本では日本に生息する五種類のカラスのうち四種類を観察できるのだそうだ。
うち一種のワタリガラスは日本では北海道北部にしか生息せず、野鳥の会仲間が貴重な写真を羅臼で撮って
きてくれた、という本書の下りには、まるで
日に三本しかない時刻表の一車輌のみの単線ローカル線で、旧国鉄時代の車輌に乗車できた
と狂喜乱舞する鉄道マニアの姿を彷彿させる。
カラスの目はズームも望遠も一瞬にして可能。
水晶体を変形させるのではなく、角膜の厚さを変えられる(!)
野生下での平均寿命20年。人為的育成下での最長寿命記録68年(!)
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