
「最後のユニコーン」 ピーター・S・ビーグル 金子瑞人訳 学習研究社 あらゆる美と善なるものの象徴でありそのものであり力である幻獣・ユニコーン。 「彼女」は濃い霧のなかのような「場所」に住んでいたがあるとき仲間の不在に気付き、不在の仲間を求めて旅に出る。 時に人に捕らわれ、逃げてを繰り返し元・盗賊団の娘・モリーと、へっぽこ魔法使い・シュメンドリックを旅の道連れに、旅を続ける。 仲間は「赤い雄牛」というユニコーンの逆存在のような悪と不信の象徴のような魔獣に捕らわれている、と知ったユニコーンは、赤い雄牛との対峙を余儀なくされる。 しかし、ユニコーンの力は及ばず、あわや赤い雄牛に捕らわれてしまう寸前、シュメンドリックがユニコーンを人間の乙女、アマルシア姫に姿に変える。 三人になってしまった元二人と一匹は、人間版・赤い雄牛ともいうべき凶王・ハガードの城に辿り着く。 ハガードの王子、リーアに愛を捧げられながら、困惑するアマルシア姫。 彼女は「ヒト」の枠に入ってしまったためにユニコーンとしての霊力を失いつつあったのだった…! 果たして、仲間のユニコーンの行方は? アマルシア姫はユニコーンに戻ることが出来るのか…! というファンタジー。 前訳者鏡明氏から金子瑞人氏に訳者を変え、テキストを変えての37年振りの新作短編を加えての全訳版。 本屋で手に取ったとき、目を疑いました。 生きているうちにもう一度これを読める日がこようとは! 全編、古詩(バラッド)のように美しい文章で綴られる物語は本当に読んで損なし! 今年一番のお買い得作品です! と、布教をかねて手放しで褒めることにしよう。 |