拾遺


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...... 2010年01月13日 の日記 ......
■ 読書感想   [ NO. 2010011301-1 ]

 

 

「一角獣物語」 種村季弘 大和書房

 

聖書の誤訳から顕わで出でた幻獣「ユニコーン」に寄せてきた古代から近代までのヒトの思い、もしくは妄想のありかとそのバリエーションを語った本。

 

時に得体の知れぬ=悪の象徴として語られ、一角の徴を持ち迫害される姿を受難のキリストになぞらえられ(故に処女に懐くというイメージが添加される)、受難のキリストから「復活」「あらゆる害毒に犯されない」というイメージをもつ。

この幻獣の華麗にして幻惑的な裳裾の麗しさ。

 

ヒトの妄想力って凄い。

誤訳からここまで妄想できるのか。

 

幻想文学の表紙になってることでよく知られている「クリュニーのタピスリ」から古今東西のユニコーンモチーフの絵がかなりたくさん挿入されており、見ているだけでも楽しいが出来れば図録をカラーで再収録して再販して欲しい。

 

ところでこのクリュニーのタピスリ、一角獣の足の速さ(vitesse =ヴイテツス)のアナグラムがル・ヴィスト(Le Viste)であることから一角獣モチーフを偏愛した16世紀の豪商ル。ヴィスト家の娘、クロード・ル・ヴィストの嫁入り道具の一部だったらしい、という説が付けられていた。

 

だからユニコーンガンダムでビスト家、というネーミングが出てくるわけなんだねー、とかなり外れた脇で「へえ」を連呼する私であったとさ。

 

 


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